サザンビーチちがさきにある、「茅ヶ崎サザンC」のモニュメント。
市内にお住まいの方にはお馴染みで、観光で訪れた方も目にされたことがあるのではないでしょうか?
今回は、この茅ヶ崎のシンボルとも言えるモニュメントのすぐそばにある、「コワーキング&ライブラリー Cの辺り」さんを紹介します。
最初は、コワーキングスペースとライブラリーが合わさった施設と聞いて、黙々とお仕事をする方向けのスペースなのかと思っていました。
実際に行ってみると、「誰でも好きな時にふらっと立ち寄れる」「茅ヶ崎らしいゆったりとした気持ちで過ごせる」、そんなステキな場所でした!
サザンビーチ沿い 鮮やかなグリーンの壁が目印!「Cの辺り」
茅ヶ崎駅からは南口を出て、サザン通り沿いを徒歩で20分ほどの距離にあります。
また、駅の南口から出ているコミュニティバス「えぼし号」を利用しても、10分ほどで行くことができますよ。
海沿いを走る国道134号線から、少しビーチへと下ったところにある「Cの辺り」さん。
茅ヶ崎駅からは南口を出て、サザン通り沿いを徒歩で20分ほどの距離にあります。
また、駅の南口から出ているコミュニティバス「えぼし号」を利用しても、10分ほどで行くことができるので便利です。
「サザンビーチ入口」のバスを降りて、ビーチへと続く坂を下っていくと広がる景色に心が躍ります♪
そして、本当にサザンビーチのすぐ目の前、グリーンの壁が鮮やかな建物の1階がお店です。
店先に置かれたチラシを、興味深そうにチェックする方もいました。
誰にでもオープン 茅ヶ崎らしさあふれるコワーキング&ライブラリー
一歩入ると、海辺の暮らしを連想させる、開放感たっぷりで爽やかな店内。
一つの空間にワークスペースとライブラリースペースが並んでいます。
本棚がある側がライブラリースペースとなっており、周りにあるソファやデスクで本棚にある本を読むことができます。
本棚をよく見ると、それぞれの棚には名刺のような自己紹介カードがついています。
これは、棚一箱ごとにオーナーさんがいる「一箱本棚オーナー制」によるもの!
一箱ごとにオーナーさんが異なる仕組みによって、並ぶ本もさまざまです。
本の向こうに個性豊かなオーナーさんの姿が透けて見えるようで、普段は読まないようなジャンルの本にも手を伸ばしたくなってしまいます♪
本棚の一角には、オーナーさんご夫妻の娘さんが館長を務める「うみべのとしょかん」コーナーがあり、絵本もズラリ。
驚いたことに、ここにある本はすべて、その場で閲覧する場合には料金がかかりません。
そればかりか、ビーチやテラスで読みたい方に向けては、チェアなどの貸し出しまでも行っているんです。
オーナーさんご夫妻にお話を伺うと、「子ども連れの方でも、どなたでも大歓迎!ふらっと寄って本を読んでみたくなる場になればうれしいです」とおっしゃっていました。
コワーキングスペースは、目の前のサザンビーチを望める席のほかに、オンライン会議にも使えて集中できる個室もあります。
利用は、月額制かチケット制のどちらかを選択できます。
木の温もりを感じる空間で、青空と海を眺めながらの作業は、とても気持ちがよさそう♪
ライブラリーとコワーキングスペース、どちらを利用するにしても、海辺のゆったりとした時間の流れを感じられそうです。
さまざまな関わりとつながりが生まれる場
私がはじめて「Cの辺り」さんを訪れたのは、一箱本棚のオーナーさんの一人が講師を務めるワークショップに親子で参加した時のこと。
ワークショップの間、訪れるお客さんを案内していた講師の方は、「お店番制度があって、こんなふうにミニイベントをしながら接客もすることがあるんですよ。ライブラリーオーナーの中で、できる人ができる時にお店に立つんです。訪れる方との出会いが、楽しいですよ」と、教えてくださいました。
目の前がすぐ海という最高のロケーションと、その場に流れていた温かなムードにすっかり魅了されてしまっていた私。
後日、オーナーさんご夫妻にオープン秘話や、「Cの辺り」という場に込めた想いなどを伺ってきました。
もともとは、自宅の一部を解放して「うみべのとしょかん」を定期的に開催していた際に、貸す・返すという双方向のやり取りが生む人とのつながりの良さを実感したのだそう。
その後、夫婦でリモートワークに移行した頃、家族でサザンビーチで遊んでいると偶然海が目の前の空き物件を発見。
また、同じタイミングで一箱本棚オーナー制度で運営している図書館があることを知り、さっそくその図書館がある静岡まで見学に行くことに。
さまざまな出会いから、ライブラリーとコワーキングを組み合わせた施設を茅ヶ崎に作りたいと考えるようになり、現在の店舗の構想ができあがったのだそうです。
イベントもたくさん!みんなで作るコミュニティ
「Cの辺り」という店名には、「茅ヶ崎サザンC」のモニュメントのすぐ近くというだけでなく、そこから広がるゆるやかなコミュニティを作りたいという思いがあったそう。
そこで2021年のオープンにあたっては、床張りや本棚作りもDIYワークショップを開催し、集まった参加者の人たちと一緒に作り上げたそう。
最終的に、お店作りに関わってくれた人の数は100人にもなったそうです!
こうしたオープン前のワークショップのほかにも、「サザンビーチひかりの水族館」「海とプラスチックの学校」「焚き火ブックカフェ」など、ビーチ沿いの好立地ならではのイベントを行ってきたそうです!
さらには、木曜の夜に「Cの辺り」で語らって過ごす誰でも参加OKの「ハッピーアワー」(2022年5月現在は隔週開催)というユニークなものまで、さまざまなイベントを行なってきたことを教えてくださいました。
そして、これまでも今後も、初めてでも一人でも、どんな形での参加も大歓迎なのだそう!
「Cの辺り」を通して、新たな人との繋がりを楽しむだけではなく、誰もが強みも弱みも持ち寄って助けたり助けられたりできる、豊かな「関係資本」を育んでいきたいというオーナーさんご夫妻の言葉がとても印象的でした。
多くの人でにぎわうビーチのすぐ近く、誰にでもオープンでとっても落ち着ける空間の「Cの辺り」さん。
市内にお住まいの方にも、そうでない方にも、ぜひ一度立ち寄っていただきたい場所です。
コワーキング&ライブラリー Cの辺り
住所:神奈川県茅ヶ崎市中海岸3-12986-25 浜磯ビル1階東
アクセス(徒歩):JR東海道線・相模線「茅ヶ崎駅」南口から約20分
アクセス(バス):JR東海道線・相模線 「茅ヶ崎駅」南口5番乗り場より約10分
(コミュニティバスえぼし号「中海岸南湖循環市立病院線」で「サザンビーチ入口」下車、徒歩すぐ)
営業時間:平日9:00-17:00
(土・日・祝はお店番制度による不定期営業)
※店舗ホームページの営業カレンダーで、定休日や営業時間に関する最新情報をご確認いただける他、FacebookやInstagram(@cnoatari)にも営業時間やイベント情報が掲載されています。